心に残る一生の旅を。感動の世界遺産『知床』 前編

(2017年6月13日〜6月15日 2泊3日)

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日本が誇る世界遺産、知床。テレビで知床の様子を見ることはあっても、
「観光する場所はあるの?」「自然しかないのでは?」「何を楽しめばいいの?」
と、よほど自然好きな方でない限り興味を引かれない場所なのではないでしょうか。
しかし、断言できます! 知床は心に強く残る一生の思い出になると。
北海道の他の人気観光地とはひと味違う、大自然・知床の旅。
前編では知床で外せないスポットをご紹介します。


旅のポイント

  • 世界遺産知床の大自然から多くのことを学ぶ
  • 温泉と絶景を楽しむ
  • 北海道グルメを満喫する

行程

1日目(2017年6月13日)
JAL567 羽田 12:15 ⇒ 女満別 14:00
小清水原生花園(女満別空港より車で30分)
オシンコシンの滝(女満別空港より車で1時間30分)
知床遺産センター(女満別空港より車で2時間)
知床第一ホテル泊
夜の動物ウォッチング/知床スターウォッチング(オプショナルプラン)
2日目(2017年6月14日)
羅臼 魚市場競り見学/昆布倉庫見学/自分で作る海鮮ランチ体験(「JALパックオリジナルクーポンメニュー」)
クジラ・イルカウォッチング(オプショナルプラン)
知床峠、プユニ岬
知床グランドホテル北こぶし泊
3日目(2017年6月15日)
フレペの滝ガイドウォーク(「JALパックオリジナルクーポンメニュー」)
知床五湖(オプションメニュー+「JALパックオリジナルクーポンメニュー」)
道の駅 シリエトク(「JALパックオリジナルクーポンメニュー」)
JAL564 女満別14:55 → 羽田16:45

手荷物預けJALエクスプレスタグサービス利用しよう!

手続きはとっても簡単です。

  1. 事前の座席指定を済ませる。
  2. チェックインカウンター付近にある専の用発行機に、ICカードまたはお財布ケータイ、2次元バーコード、搭乗券のいずれかひとつをリーダーにかざす。
  3. 預ける荷物についての質問に答える。
  4. 預ける手荷物の数を選択。
  5. 画面上に行き先が表示されるので「確認」を押す。
  6. 発行されたタグを手荷物に貼って、そのままカウンターへ持ち込む。

【CHECK!】
羽田⇆女満別線はJALが力を入れている路線。機内の座席は全席革張りで足元も広くゆったりとした作りです。Wi-Fiも無料で利用できます。

知床の魅力

その1 野生動物との遭遇

知床はヒグマの生体率が世界で三本指に入り、遭遇率もアラスカより高いです。
また、アフリカやオーストラリアに比べて面積に対しての野生動物の密度が高く、中でも羅臼のホエールウォッチングは高確率で、短時間でクジラの姿を目にすることができます。
6月はシャチがよく見られ、290種類の野生動物と800種類の植物が生息しています。

その2 流氷ウォッチング

知床で南極と北極と同じ光景を見ることができます。アイスランドでさえこの光景は見ることができません。
塩分濃度が低いため海面が凍りやすいオホーツク海は様々な表情を見せてくれ、全身で流氷を感じる知床だけの不思議体験が味わえる流氷ウォークも人気ツアーのひとつです。

その3 五感で感じる壮大な自然

海⇔川⇔陸を通して育まれたエネルギーや栄養が互いに循環し、それらが全体的な一大食物連鎖を生み出している知床。
太古の昔より、その姿を変える事なく現代でもこの食物連鎖が一年を通して見られる土地は他にない。
海がプランクトンを作り、それを海藻や魚が食す。魚が海を泳ぎ川へ下る。
その魚たちを陸上生活している野生動物達が食し、魚の骨や残った身を鳥が食べ、川が洗い流し、海へと還っていく。
知床の大自然に足を踏み入れると、野生動物や昆虫の残した足跡を見る事が出来る。
その足跡を辿り、野生動物たちの気配に耳を澄まし、大きく深呼吸をしながら目を閉じると、
知床の大自然を体が吸い込むような感覚がしてくる。
私達に備わる五感から、全身でフルに感じる知床の大自然が一番の魅力である。


見どころ、おすすめスポット

まずは知床を象徴する景勝地「知床八景(しれとこはっけい)」から、今回実際に足を運んだところをご紹介します。

オシンコシンの滝

途中から流れが2つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれています。
滝の上にある展望台からはオホーツク海や知床連山を遠望することができ、特に流氷の季節は見渡す限りの白い海原が感動的で、「日本の滝100選」にも選ばれています。
冬は滝が凍ってしまいますが、夏は雪解けで水量も多く、見応えがあります。


知床峠

ウトロと羅臼を結ぶ峠道の途中で雄大な羅臼岳を見ることができます。目の前にはうっすらと北方領土である国後島が見えます。知床最果ての地で望む大パノラマは圧巻です。


プユニ岬

絶景の夕陽が見られる名所です。(残念ながら夕陽には早い時間に訪れました)

すぐ側の茂みに野生のシカが現れました。こんな至近距離で野生のシカを見たのは初めてでした。

フレペの滝

知床連山を源とする地下水の滝です。高さ約100メートルの断崖の割れ目から染み出した地下水が涙の雫のようにしとしと流れ落ちる様子から「乙女の涙」の愛称で親しまれています。


今回は「JALオリジナルクーポンメニュー」でガイドウォークを体験し、片道約1kmの整備された遊歩道を1時間30分かけて散策しました。
まずは遊歩道入口にある知床自然センターに立ち寄り、散策にあたっての注意事項やルールを学びます。
フレペの滝周辺は手つかずの原生林が多く、野生動物も多く生息するため、食べ物や飲み物の持ち込みは一切禁止され、草木をいじったり植物を取ったりすることも固く禁じられているので注意が必要です。

フレペの滝は個人でも散策可ですが、ヒグマ活動期などはできればガイドを付けることをお勧めします。多彩なスポットを知るガイドと一緒なら知床を倍楽しむことができるし、ヒグマ対処法にも長けているので万が一の際にも安心です。
※小学生以下のお子様は参加できません。

ヒグマ目撃カレンダーで最近の目撃状況を確認できます。ヒグマの出没があった日はフレペの滝散策ルートは閉鎖され利用不可となります。

知床五湖

知床で絶対に欠かせないスポットです。
散策ルートは①高架木道 ②地上遊歩道 の2つがあります。

5月10日〜7月31日まではヒグマ活動期なので、②の地上遊歩道で散策する場合は登録引率者のガイド同伴が必須です。散策中ヒグマの目撃等により地上歩道の利用ができなくなることもあります。
①の高架木道は自由・無料で散策できます。

知床五湖はヒグマの生息地。彼らの普段の生活を脅かさないようにルールを守ることが大切です。

守りましょう ルール!

  • 遊歩道内は禁煙、食べ物は持ち込まない。
  • 野生動物にエサを与えない、ゴミを捨てない。
  • 植物を踏まない、遊歩道を外れない。
  • 動植物を持ち込まない、ペットを連れて入らない。
  • 決められたコース以外には立ち入らない。
  • ヒグマに出逢ったら、慌てず、騒がず、走って逃げず、ヒグマの行動に注意しながらゆっくりと離れる。
  • ヒグマを目撃したら、知床五湖フィールドハウスのスタッフへ速やかに知らせる。
  • 地上歩道へはトレッキングシューズなどを履いて行く。
  • 遊歩道内にトイレはないので、散策前に済ませる。

その他の知床八景

今回は訪れることができませんでしたが、「オロンコ岩」「夕陽台」「カムイワッカの滝」にもぜひ足を伸ばしてみてください。

まだまだ他にもある! インスタ映え間違いなしのお勧めスポット

知床八景だけではありません。他にも素晴らしい場所があります。

小清水原生花園

オホーツク海と濤沸湖(とうふつこ)に挟まれた約8kmの細長い広大な砂丘の中にある巨大な花園です。
クロユリやエゾキスゲ、エゾスカシユリ、ハマナスなどが5〜8月にかけて咲き、シーズンを通すと約70種の花が咲き誇ります。最も鮮やかな季節は6月下旬〜7月中旬。エゾキスゲやエゾスカシユリ、ハマナスが一面咲き乱れます。
花園のすぐ目の前にはパノラマのオホーツク海が望めます。


5月から10月までの期間限定でJRでのアクセスも可能。まるで絵本の中に出てきそうなログハウスの『JR原生花園駅』として臨時停車します。滅多に見られないフォトジェニックな光景なので、ちょっとした寄り道に散策してみるのも面白いですよ。

知床遺産センター

ヒグマやエゾジカなど知床に住む野生動物の実大の写真や、ヒグマの爪痕など動物の痕跡の模型を展示し、知床の自然の素晴らしさと利用にあたってのルールやマナーを学ぶことができます。


知床の見どころや自然のリアルタイムの情報、知床世界遺産の管理についての最新の情報を事前学習できるので、知床に初めて来る場合はここに立ち寄ってから出発したほうが良いでしょう。
万が一ヒグマに遭遇した場合の対処法も学ぶことができます。

天に続く道

遠くから見るとまるで道が天に続いているように見える、近年人気の穴場スポット。
北海道ならではのインスタ映えするスポットとしても人気があります。
知床から女満別空港へ戻る際、運転手さんが気を利かせてこのルートを通ってくれました。
実際に知床へ行った者だけが目にすることができる不思議な光景ですので、ぜひ立ち寄ってみてください。

知床の魅力はまだまだ続きます。
後編は知床で楽しめる北海道グルメ、ご当地ならではのオプショナルツアー、お勧めホテルをご紹介します
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<この旅に行った人>

テコプラザ渋谷駅 鎌田

アウトドア・大自然が大好き!知床旅行をきっかけに知床に恋をしてしまいました。次の国内旅行先は再び知床と決めています。

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