行くぜ、東北! 山形グルメ女子旅旅 ~地酒と美味と温泉と、たまに観光 後編~
2019年2月(1泊2日)
※レポート内容・情報は旅行参加時のものとなります。

美味しいものを巡る山形の旅、2日目もグルメ&美酒がたっぷり。
さらに、歴史に触れるスポットにも足を伸ばしてみました。
選りすぐりの山形、上山から米沢の魅力をご紹介します。
上山城
羽州の名城と謳われた上山城は郷土資料館に

上山城の歴史を遡れば、室町時代初期にたどり着きます。最上氏が治める最南端の城塞であり、度々、攻防の舞台となりました。関ケ原の合戦では、上杉景勝に仕える知将・直江兼続との戦いが繰り広げられ、奇襲にて打ち破ったことで知られています。
羽州の名城と讃えられた城は、1692年に幕命によって取り壊されてしまいますが、1955年に復元され、現在は郷土資料館となっています。
映像や体験コーナーなど、多彩な展示方法でさまざまな郷土の歴史を辿ることができます。
武家屋敷(上山)
300年以上前に建てられた市の指定文化財

4軒並びで残されている武家屋敷。これらは300年もの歴史を持つ貴重な文化遺産です。
三輪家と旧曽我部家については、現在は市の所有となっているので屋内まで見学することができます。ただし、森本家、山田家は今も子孫が居住する私邸のため、外観と庭先のみの見学となります。
300年以上前のご先祖様から受け継いだ家。その住心地はどんなものなのでしょうね。
ここにも注目!
上山城と武家屋敷を散策するまち歩きモデルコース。地元を知り尽くした観光ボランティアガイドが、無料で案内をしてくれます(※施設入館料は別)。所要時間は1時間30分ほど。充実したひとときが過ごせます。
酒造資料館 東光の酒蔵(米沢)
明治時代にタイムスリップしたような趣き深い酒造資料館

東北最大級の酒造資料館。「さすが、吟醸王国!」と言いたくなる日本酒好きにはたまらないスポットです。
実際に酒造りを行っていた土蔵を改修した仕込み蔵は、まさに明治時代の酒造りの現場に迷い込んだかのよう。その広大で趣き深い空間は、映画やTVCMのロケ地としても知られています。
併設されている酒販売処では、ショッピングも可能。日本酒好きなら、見逃せないスポットです。
ここにも注目!
蔵元の母屋部分は歴史的な建造物として貴重なもの。現代の技術では再現不可能とされる、釘をまったく使わない伝統工法で建設されています。日本酒だけではなくこちらも一見の価値あり。
ここに注意
2020年8月現在、こちらの酒蔵では感染症予防対策のため、無料・有料問わず試飲は行われていません。また曜日によっては見学時間が短縮される場合もあるので、お出かけの際は公式サイトにて営業情報をご確認ください。※東光公式サイト(https://www.sake-toko.co.jp/)
【入館料】
・個人 大人350円 中・高生 250円 小学生150円
【アクセス】
・山形新幹線・米沢駅から車で約6分
食事処 牛の恩返し 鷹山公(米沢)
日本4大和牛のひとつ「米沢牛」をリーズナブルに!

米沢牛を自社生産している畜産会社が直営するレストラン。だから、トップレベルのブランド和牛「米沢牛」を気軽に堪能できます。
こだわりの肥育方法で育て上げた米沢牛は霜降りから赤身まで、間違いなしの美味しさです。
おすすめは、990円とリーズナブルなランチメニュー。「名物 うし丼」や「米沢牛・手作りハンバーグ」など、どれを選んでも大満足!
ここにも注目!
ステーキや焼肉、鍋など、さまざまなメニューで米沢牛の美味しさをアピール。中でも、フィレやシャトーブリアン、ランプのステーキは数量限定なので争奪戦になることも!?ぜひお出かけの際は、ちょっぴり贅沢に限定メニューを召し上がってください。
【アクセス】
・山形新幹線・米沢駅から徒歩1分
~ さらに足を伸ばすなら ~
熊野大社(南陽市)
ご再建1200余年の歴史を誇る、東北のお伊勢さま

806年に平城天皇の勅命により再建されたと伝えられる熊野大社。以来、熊野修験の霊場として栄え、時の天皇、法皇の恩恵を受けるとともに、上杉家・伊達家の歴代武将も信仰したと言います。現在も「東北の伊勢」とも呼ばれ、多くの人に親しまれています。
境内には30柱の神様が祀られ、その中心である本殿には、あらゆる命を生み出し育む「むすひ」の神様が祀られています。
また、大社を守るように茂る熊野の森に足を踏み入れれば、清々しくも凛とした空気に包まれ、心が浄化されていくよう。パワースポットとしても人気が高まっています。

ここにも注目!
熊野大社に祀られる伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)は、神話の中で一番最初に結ばれた男女の神様。日本で初めてプロポーズをして結ばれたとも言われています。となれば、熊野大社の縁結びは、とてもご利益があると思いませんか?
【アクセス】
・山形鉄道フラワー長井線宮内駅から徒歩10分
まとめ
1泊2日の短い時間の中で、観光よりもお酒や美味に重きをおいた今回の旅レポート、いかがでしたでしょうか。
レンタカーを利用しなかったため、動ける範囲はある程度限られましたが、その分、山形自慢の地酒を少しずつたっぷりと楽しむことができました。また、予定を詰め込まずにゆったりと時間を過ごせたのも、バスなどでのんびり移動をしたから。バスの待ち時間に街散歩をしてみたり、ツアーやガイドブックでは見落としそうな小さな魅力にもたくさん出合えた旅となりました。
観光地をあちこち巡る盛りだくさんな旅も楽しいですが、例えば、熟年のご夫婦や女子旅などには、こうした「まったり旅」のご提案もしてみたいと思います。
実際に自分の目で見て、感じて、発見した山形の魅力をお伝えするのはもちろん、「水曜日が定休日のカフェや観光スポットが多いですよ」といった、現地で役立つミニ情報も合わせてご紹介していけたらと思います。山形旅行に興味のある方、ぜひご相談ください!