食自慢の日本客船「にっぽん丸」で美味しいクルーズ~ワンナイトクルーズの楽しみ方~前編
(2019年3月12日~3月13日 1泊2日)
※レポート内容・情報は旅行参加時のものとなります。
少し前まで、船旅はゴージャスで特別なもの、というイメージがありました。けれど、最近は気軽に乗船できるショートステイな船旅が注目を集めるようになり、高嶺の花的な印象は払拭されつつあります。
それでもやはり、初心者にはわからないこともあり少々ハードルが高い。ならば、ワンナイトクルーズで、まずは船旅の雰囲気を味わってみるのはいかがでしょう。
今回は、夕方から翌朝までの気軽なワンナイトクルーズをご紹介。時間的にも負担にならず、価格も手頃なので、初めての船旅にはぴったりです。お試し気分でクルーズ・デビュー、してみませんか。

旅のポイント
- 日本客船「にっぽん丸」を探索する
- 食事自慢のにっぽん丸で食を堪能
- クルーズで非日常を楽しむ
クルーズ名:にっぽん丸「横浜/名古屋ワンナイトクルーズ」
行程
横浜港大さん橋国際客船旅客ターミナルにて出航手続き | |
17:00 | 横浜港出港 |
夕食 |
朝食 | |
にっぽん丸スタッフ厳選の10種のいちご食べくらべ | |
9:00 | 名古屋港入港 |
にっぽん丸とは
ちょっとレトロでコンパクト。アットホームなおもてなしも魅力!

「にっぽん丸」は日本船の客船の中ではもっとも小さな船です。その分、「船内が広すぎて迷ってしまう」こともなく、レストランや施設の場所もわかりやすいのも、クルーズ慣れしていない初心者にはうれしい特徴。また、コンパクトな船だからこそ、お客様同士やクルーとの距離も近く、クルーズらしい豪華で優雅な気分を味わいながらも、どこかアットホームなあたたかいふれあいも感じさせてくれます。
そして、「にっぽん丸」最大の特長は、食へのこだわり。その美味しさは「食のにっぽん丸」と評されるほどです。
客室



客室は大きく分けてスイートルーム、デラックスルーム、ステートルームがあります。もっとも贅沢なのは「グランドスイート」。79㎡と広々とした室内に、幅12m×奥行き2mのワイドスパンベランダが付いています。さらに、大きな窓から海原を眺められるバスルームにはジェットバスを完備。クルーズの醍醐味をゆったりと味わえます。

今回私が宿泊したのは「コンフォートステート」。14㎡でバルコニーなしとコンパクト仕様ですが、ワンナイトクルーズであれば十分。バスルームもシャワーのみですが、バスタオル、フェイスタオル、スリッパ、ドライヤー、その他のアメニティはすべての客室に完備されています。ただし、浴衣やパジャマの用意はされていません。
ロングステイのクルーズや、普段からホテルにこだわりのある方には、デラックスルーム以上をおすすめします。
エンターテインメント

一流のショーが繰り広げられる2層吹き抜けの「ドルフィンホール」や、本格仕様の音響&映像設備の「マーメイドシアター」など、魅せるエンターテインメント施設が充実。
また、スポーツ系の施設もプールの他、エアロバイクやランニングマシーンを備えたジムにはスタジオも併設。ヨガのプログラムは人気が高く、抽選になることもあるそうです。
さらに、ルーレットやブラックジャックなど、カジノゲームを楽しめるラウンジも。現金をかけることはできませんが、「にっぽん丸」内のみで使える「カジノ銀行券」があり、景品などと交換できます。


カルチャー

海の上の図書館、とも言うべき「eカフェ&ライブラリー」には、新聞や書籍がズラリ。ここに並ぶ書籍はマネージャー自ら寄港地で購入するそうで、新刊もたくさんありました。また、有料にはなりますが、インターネットサービスもあるので、寄港地や入港地の情報を調べてみるのもいいと思います。

個人的には、日本客船ならではの茶室にも興味がありました。こちらは「吉野」という茶室なんだそうです。今回は見学だけでしたが、機会があれば豪華客船でお抹茶を楽しんでみたいです。
リラクゼーション
女性にとってうれしいのは、スパや美容室が備わっていること。ネイルコーナーやボディケアもあり、専任のスタッフが対応してくれます。ディナーの前など、フォーマルな装いに合わせてちょっと自分磨きをしてみるのもいいと思います。

ここにも注目!
大きな丸窓は「にっぽん丸」の象徴。デッキからの風景も素敵ですが、丸窓が並ぶ船内の風景もなかなかフォトジェニックです。レトロでオシャレな感じがインスタ映え間違いなし。
乗船する前に
ターミナルまでは駅から徒歩圏内


出港地である「横浜港大さん橋国際客船旅客ターミナル」へは、最寄り駅「日本大通り駅」から徒歩で約10分。ターミナルまでの道は平坦なので、歩いてもさほど苦になる距離ではありません。また、駅にはタクシー乗り場がないので、荷物が多い、大きいなどの場合は、「関内駅」もしくは「横浜駅」からタクシーを利用するのがおすすめです。
ターミナルには駐車場もありますが、大型客船の出港や周辺でイベントなどがある場合は大変混み合います。普通車の予約はできないため、乗用車での移動は避け、公共交通機関を利用しましょう。
乗船手続きは余裕を持って


クルーズが初めての方は、受付が混み合うことなども考慮し、少し早めに乗船手続きをすることをおすすめします。
乗船受付は出港時間の1時間半~1時間前。カウンターのスタッフに「乗船券」を渡し、引き換えに「乗船証」を受け取ります。この「乗船証」は船内での身分証と客室のカードキーを兼ねているので、常に身につけておきましょう。船内では、「乗船証」の提示とサインでキャッスレスでのショッピングなどが可能です。下船日に利用金額請求書が客室に届けられ、下船前に精算をします。
ここにも注目!
ロングクルーズの場合は、乗船後にフロントデスクでクレジットカードの登録をしておくと便利。下船日に精算をする必要がないので、スムーズにスピーディに下船することができます。
乗船したら
出港前に気分が上がるちょっとしたイベント

乗船後、プロムナードデッキで避難訓練が行われます。その後、出航の合図として銅鑼の音が鳴り響き、岸壁に向けて紙テープを投げ、地上に別れを告げます。クルーズならではの光景に気分も高揚。サービスドリンクを楽しみながら、いよいよ出港となります。
船酔いが心配な方は事前に酔い止めを
天候などにもよりますが、実際に乗船してみると「揺れ」はもちろん感じます。よろけてしまうほどではありませんが、地上ではなく、海の上にいることを実感します。
こういう状況なので、船酔いの心配がある方はお体に合った酔い止め薬をご持参いただき、出航前に飲んでおくと安心です。。船内にはクリニック(健康保険は対象外)もあるので、途中で気分が悪くなった場合は利用しましょう。
体調が悪くてダイニングルームへ行けない場合などは、おかゆやおむすびを客室に届けてもらうことも可能です。
通信環境についても覚えておこう
国内クルーズの場合、スマートフォンは使えることが多いです。ただし、沿岸から離れた海上に出ると電波が届かない場合も。今回のクルーズでは、幸い圏外になることはありませんでした。
「eカフェ&ライブラリー」にはインターネット有料サービスもあります。ただし、衛生移動通信回線の都合上、通常利用しているインターネットサービスに比べ、通信速度が遅いのは否めません。
今回のレポートでは、「にっぽん丸」の紹介と乗船前後の様子などをお届けしました。
次回は、「食のにっぽん丸」と言われるグルメを中心に、下船するまでをしっかり、たっぷりご紹介していきますので、お楽しみに!
東急トラベルサロン自由が丘駅 五十嵐
いちごに目がない五十嵐です。この春はいちご狩りバスツアーに2回参加したのに加え、今回のクルーズではいちご食べ比べと、いちご三昧でした。
